機能化プロセス
ナノテクノロジーの授業。
今日は電子ビームの性質、発生方法とその利用。
電子ビーム(EB)はブラウン管や電解放出ディスプレイに使われている。
また、原子構造や試料表面の状態を見る、電子顕微鏡に利用される。
電子の発生方法として以下の6つがある。
- 熱電子放出
- 電界放出
- 熱電界放出
- 二次電子放出
- オージェ電子放出
- 光電子放出
このうち、電子源として使われるのは1〜3のみで、4〜6は分析や観察に用いる。
電子を個体に照射すると、二次電子、反射電子、X線、透過電子、カソードルミネッセンスが発生する。
SEM(走査型電子顕微鏡)では二次電子と反射電子を、TEM(透過型電子顕微鏡)では透過電子を観測する。
SEMとTEMでは、SEMのほうが分解能は低く、
SEM 1.0nm
TEM 0.1nm = 1Å
程度である。
ただし、TEMでは試料を100nmの薄さにする必要があるため、SEMに比べ手間がかかる。